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2022.01.31 /
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大切なことほど他人には伝えにくい 
言葉にすると色あせるからだ

映画のデザイン:ブレードランナー

SF映画のタイポグラフィとデザインという本を読んでいて思いだしたのがブレードランナー。
ハリソンフォードが出演していた1982年公開の映画のほうです。
昔観たときはやたら空想の近未来に見えたのですが、2022年になってみるとデザイン的には現実的な感じがします。
雑然としていて、アジアンな雰囲気が漂っているあの感じは、結局今そうなっていますね。
当時はなかった数カ国語でアナウンスが流れたり、標識もアジアの言語が多く観られます。

この映画の中に出てくるデザインがまた渋くていいんです。

空飛ぶ車

何をおいても空飛ぶ車のデザインと考え方はこの映画から後に繋がっているように思えます。
映画の中ではSpinnerと呼ばれていましたね。
未来のデザインといえばのシド・ミードさんがデザインしていて、車両以外にも小道具を色々とデザインしたとか。
ちょっとこの画像はいいものがなかったです。

ブラッドベリービル

当時でも100年近く前に立てられたビルなのですが、映画の中でもやたら退廃的な雰囲気が出てて好きでした。
吹き抜けで天井から光が注いでいるシーンとかもありつつ、ゴミが散乱しているような不衛生な感じを出しています。
でも実際は、他の映画にもたまに出てくるぐらいキレイで印象的な内観です。
現在はテナントが普通に入っているそうで、ロビーまでが一般に開放されているとのこと。

エニスハウス

Ennis House front view 2005
主人公のアパートとして出てくるこの家もなんだか近未来に見えたものです。
しかし、建てられたのは結構古く1924年とのこと。
アールデコ建築ぽいのですが、なんだかそれともまた違う雰囲気を出しています。
これもまた、いろんな映画に出てくるようです。

フォント

冒頭の参考にした本にも書かれていたことですが、どうも当時にあった未来的な書体は劇中で使用する事を回避していた様子。
これなんかはセリフフォントです。

スクリーンに表示させるフォントとしては、解像度が荒かった昔はサンセリフが多かったと思います。
けれど、それはあえて避けて、映画冒頭のテキストなども由緒正しい古風なフォントを使っていたようです。
こういう細かい所も含めて、今でもデザインの参考にされる映画なのかもしれません。

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